過日の動画と書き起こしです。
占星術的に見ると、ここ数年は特に時代が大きく動く時にあります。
あくまでも私の個人的な的な解釈としてとなりますが、お話しをしていきたいと思います。
今回の動画では、遅ればせながら昨年末だいぶ話題になっていた風の時代のこと、水瓶座の時代のことについて焦点をあてつつ、歴史を振り返りながら時代の流れについて、そして星が示しているこれからのテーマについてなどなど、盛りだくさんにお話をいたします。
~グレートコンジャクションのお話、そのはじめに~
2020年12月22日、水瓶座0度で土星と木星がコンジャクションしました。
コンジャクションというのは、二つ以上の星が地球からの見かけ上で同じ位置に重なるということです。
土星と木星は、20年ごとにコンジャクションします。陰陽関係にある土星と木星。土星が陰性で、木星が陽性。この二つの星がコンジャクションするのは「グレートコンジャクジョン」と名づけられています。
土星と木星は肉眼で見える星ですから、2020年末はふたつの星が寄り添っている様が空に見られました。
20年のうちのほんのひとときなんだなぁって思うと、今というときがとても大切な気がして、12月22日前後は何度も暗くなりかけの空をしみじみと眺めていたものでした。
木星はとても見つけやすい星です。
希望の星とか、ギフトの星とか言われるように、空でひときわ大きく美しく輝きます。
幸運を運んで来てくれそうな、そんな気になっちゃいます。
それに対して土星は小さくて、輝きもにぶ目で地味で目立ちません。でもなんか一生懸命頑張っている人みたいで、応援したくなっちゃいます。
土星と木星はグレートコンジャクションの後、少しずつ少しずつ距離を取り始めていって、2021年の秋頃は、両手を空へ向けて少し広げたくらいの距離にあります。
角度にして20度前後くらいかな? まだわりと近い位置にありますね。
土星と木星は、日を追うごとに登る時間が早くなっていきますから、2021年末には日ぐれの頃に西の空に何とか見えるかなぁ?といった感じで、年を越して少し経つと、暗くなる頃には土星が先に沈んでしまうので、二つの星を同時に見るのは難しそうです。
そして再び木星と土星を一緒に見られるのは、2022年夏くらいからで、深夜の空に見え始めます。その頃土星と木星は、もう45度くらいの距離をあけています。
木星は、希望の星とも言われ、発展とか拡大とか成長を象徴します。昔は吉星、吉の星、吉凶の吉ですね、
対して土星は試練の星とか学びの星とも言われ、現実を司り、困難とか試練とか努力などを象徴します。昔は凶星、吉凶の凶の星とされていました。
この土星と木星のコンジャクションは、希望が現実化されることを暗示していて、それは、時代が次の段階にステップアップするということでもあります。
土星と木星は凶の星、吉の星とされていたように、それは今でもそのような解釈もありますが、この二つの星は陰陽の関係にあるペアの星です。陰と陽が交わるのは、例えば女性と男性が交わって子供が生まれるようなもので、グレートコンジャクションは新しい時代が生まれるサインになります。
どのような希望が現実化して、どのような時代へステップアップしていくのか、その先20年の暗示を、グレートコンジャクジョンが起きた星座が主に示します。
2020年12月22日のグレートコンジャクジョンは水瓶座でおきましたので、この先20年は水瓶座が象徴することに多くの人が希望を持って、それが現実のものとなっていくということです。
水瓶座の話をする前に、もっと大きなくくりである風の時代について、そしてその前に、風の時代に入る前の、地の時代についてなどもグレートコンジャクションにまつわる歴史の話を交えながら、お話を進めていきたいと思います。
~グレートコンジャクションのサイクルと、地の時代のお話~
占星術で使う12個の星座は、火と地、地は土と表現されることもありますが、それから風と水の4つのエレメントに分類されます。
日本であれば、地水火風と言ったら馴染みがあるかもしれないですね。
水瓶座は風の星座になります。他に風の星座にあたるのは、双子座と天秤座です。
20年に一度、土星と木星が出会うグレートコンジャクションは、およそ240年ごとにエレメントを変えます。言い換えると240年間同じエレメントでグレートコンジャクションが起きるということです。同じエレメントでのコンジャクションが10回ほど繰り返されるんですね。
ただちょっと例外があって、9回目、、10回繰り返すうちの最後から2番目のグレートコンジャクションは次にやってくるエレメントで起きたりします。
毎回かっちり240年ごとにエレメントが切り替わるわけではなくて、エレメントが切り替わる頃は、エレメントを行ったり来たりするグレーゾーンみたいな期間ができます。
地の時代のグレートコンジャクションは、1842年から2000年まで、およそ20年ごとの10回になりますが、最後から2番目にあたる1981年に限り、風のエレメントの天秤座で起きました。
そして2000年は一度また地のエレメントの牡牛座に戻って、2020年から風のエレメントでのグレートコンジャクジョンが続いてゆきます。
こんな風に、予習をさせてくれるような期間とか、見直しをさせてくれるような期間があることに、宇宙ってやさしいなぁって思います。
惑星の逆行もそうですね、逆行というのは、地球からの見かけ上で惑星がそれぞれに戻っていくように見える期間のことを指します。
星の動きになぞらえると、予習したり、復習したり、見直したりの期間が設けられてるんだなって思えて、ものごとはただひたすらにどんどん前に向かって進んでいくのではなくて、行きつ戻りつ進んでいくものなんだな、それでいいんだなって思わせてもらえます。
人間、立ち止まることもあるし、スムーズにコトが運ばないこともあるし、後ろ向きになることもあるし、でもそれは自然なことなんだなって思うんです。
だって、星もそうなんですから。
私はこんなふうに、星に人生を教えてもらっています。自然界は叡智の結集ですね。
人間はおごり高ぶって、自然界の働きを軽く見てはいけないと、本当にそう思います。
話を戻しますね。
地の星座でのグレートコンジャクションは、1842年から2000年まで、約20年ごとに起きました。
地のエレメントは主に、現実的なこと、物質的なことを象徴し、物や事を実際に形作り維持したり、目に見えるものを所有するといったことと関連づけられます。
大地や地面や土を思い浮かべて、そこから派生する自然活動とか人間活動を思い浮かべていただけたらと思いますが、
一番に上げられるのは、命を守ることに最も必要となることでしょうか。
食料を採取したり、育てたり、保管したり、あとは家や建物など生活に必要な物、医療的なこともそうですね、それから社会の仕組みなども含まれます。
地の時代の始まりの1842年というと、日本では江戸末期に入っていく頃にあたります。
その約10年後に黒船が来て、1867年に大政奉還、そして明治へと時代が移って行って、日本の社会システムは江戸時代から議会制民主主義の時代へと大きく大きく変わっていきました。
そういう中で物質的な豊かさが求められ続けていた、というか、誰しもが物質的な豊かさや、社会的地位を求められるような時代になっていったということだと思います。
江戸時代は身分制度がありましたから、誰しもが求めることはできなかったですね。
また食料を確保できない飢饉もたびたび経験しました。
食べるもの、生活に必要な道具の安定確保がなされてゆき、ひいては物に溢れた時代へと進んでいったのが、地の時代ですね。
世界的に見ても、地の時代というのは国家という形が明確になってゆき、民主主義という国家様式が形作られたり、物質的な豊かさ、経済的な豊かさが育まれて、発展し、飽和していった時代ということになりますね。
~風の時代の予兆~
そして長いときが過ぎ、1981年、風の星座である天秤座でのグレートコンジャクションで、新しい風が吹き始めました。
1981年、スペースシャトルとして初の宇宙圏内飛行が成功。いよいよ宇宙が身近になる時代が、やってくると思えた出来事でした。
1983年、インターネット誕生。
同じ年、任天堂がファミコンを発売。
翌年の1985年、マイクロソフト社が初めてwindowsを発売。
同じ年、日本では携帯電話のレンタルが開始。ごくごく初期型の携帯電話です。
1981年から1985年までのわずか5年間に、コンピューター時代の到来!といった流れが明確に表れています。
宇宙、コンピューター、インターネット、通信、これらはすべて風のエレメントが象徴するものです。
1990年代になってからは、一般へのコンピューターの普及が本格的に広がります。
1992年、NTTドコモが誕生。携帯電話の普及が始まりました。
1995年、Windows95が発売。一般家庭へのコンピューターの普及が爆発的に広がり始めました。
またその反面、という出来事もあります。
テクノロジーの分野では
1986年、チェルノブイリ原発事故、それまでの歴史で1番大きな原発事故でした。
同じ年、スペースシャトル打ち上げ直後に爆発。搭乗者7名全員死亡。
経済では
1986年、日本でバブル景気始まる
1987年、ブラックマンデー。世界の株式市場の大暴落。
1991年、バブル崩壊
光と影は常に付き物ですね。
また一方では、世界の力関係の構図が変わる大きな出来事がありました。
1989年、ベルリンの壁の崩壊。分断されていた東ドイツと西ドイツが統合されていきました。
その2年後の1991年、ソビエト連邦崩壊。
風のエレメントに切り替わったばかりの2021年も、世界にはかなり大きな動きが出ていますね。
やはりグレートコンジャクションのエレメントが変わった頃の動きは大きいようです。
本格的に風の時代に入った今、1981年の天秤座でのグレートコンジャクションからの20年の経験は、とても大事だと思っています。
もちろんその後の地の時代の最後となる20年の経験も大事だし、大事でない時代なんてないですけども。
~風の時代・水瓶座の時代について~
日本語ってすごいなって思うんですけど、「風のように」というと、何にも縛られず、自由気ままにどこかへ行くようなイメージですし、「風の噂」とか「風の便り」と言えばどこからともなく流れてきた情報になりますし、こうした言葉でも、風の性質を感じることができますね。
「自由」とか「気まま」とか「情報」とか「通信」などは、風の星座と関連付けられます。
ですから、これからの時代は、こうしたことが今まで以上にウェイトが高くなってゆくということです。
このたびのグレートコンジャクションは水瓶座で起きました。グレートコンジャクションだけでなく、2023年には冥王星が水瓶座に入ります。2024年までは山羊座と行ったり来たりはしますが、その後20年ほど冥王星は水瓶座にいますから、これからの20年は、風の時代の要素の中でも、特に水瓶座が象徴することが展開されていくと言えます。
水瓶座が象徴することと言えば、まずはデジタル、テクノロジーかな?
これからの20年はテクノロジーが飛躍的に進歩して、それが広まって、定着していき、それによって私たちの生活や仕事、生き方そのものが大きく変わっていくと思います。
コンピューターやスマートフォンを代表とする電子機器やインターネットは、もはや私たちにとって欠かせないものとなっていますが、すでに自動車にも電子機器が搭載されるのも当たり前になっていますし、様々なところでA1が活躍し出して、そうしたことがこれからもっもっとと増えていくのは、もはや当然のことでしょう。
スマートシティとか、スーパーシティとか、ムーンショットとかが示すように、すでにデジタルを駆使した町づくり、くらしづくりの計画が進められていますから、ほんの少し前までは夢のように思えた未来型社会に、気付いたらなっていたということになりそうです。
ただ、反動というのも付き物です。
特に水瓶座はロックな側面も持っていますから、デジタルテクノロジーを駆使した生活への流れに反したような流れも活発になる可能性があります。
都会から離れて、自然とともに暮らす生き方を選ぶ人が多く出てきているのは、とても象徴的に見えます。
様々な場面で、二極化というのが露わになってくる可能性があります。
二極化とか二元性というも、実は風のエレメントの象徴でもあるんです。
風の星座のシンボルマークは、どれも2本のラインで出来てるでしょう?
風は知性を象徴するのですが、知性というのは、二つのことを比べたり、つなげたり、二つに分けたりすること取捨選択することが、基本中の基本としてあります。
二元性というのは、知性の元にあるものとも言えますね。
それから、水瓶座には集団性という象徴があります。ひとつ前の星座にあたる、山羊座での集団性は、組織、イメージ的にはピラミッド型の組織ですね、片や水瓶座は「つながり」とか「ネットワーク」になります。方にハマった集まりではなくて、垣根を超えた自由なつながりという感じでしょうか。
大きな視点で見ると、国、国家という組織が今、形式的なものになりつつあります。
国境を越えたつながりというのが、今とても強くなってきているように見えますが、そこには、資産を多く持つ人たちの力がとても大きくなり、すでに国家の力以上に世界を動かす力を持っているようにも見えます。
この流れは、山羊座的社会から水瓶座的社会への移行として、とても象徴的に映ります。
グローバルという言葉には、とても水瓶座らしさを感じます。
水瓶座的な集団性、つながりというのは、簡単に言うと、同じ考えを持った者同士のつながりです。
ですから、これから、様々な垣根を越えて同じ考えの人が集まって、つながりを作り出して行くという流れは大きくなると思います。
身近なところで平たく言えば、これからの時代は、仲間づくりはだいじだね~ということになりますね。
また、それには反するようですが、水瓶座には「自主独立」という象徴もあります。
仲間作りはだいじですが、そこに依存しっぱなしは駄目よ。ということです。
「客観性」というのも水瓶座の象徴で、周りを、自分を、客観的に見るというのはかなり重要なポイントだと思います。
そして自分を冷静に見て、自分軸をしっかり立てるというのが、自主独立になるんだと思います。
今までの地の星座時代の感覚だと、自主独立と言ったら、経済的な自立を指すと思いますが、風の時代は知性的なものになってきますので、精神的な自立というのが肝になってきます。
それから「独自性」というのも水瓶座の象徴なので、人並みにといった考え方は時代遅れ的となり、欠点も魅力といった捉え方に変化してきているなと思います。
今までは欠けている面とか、変わった面として捉えられてきたようなことを、逆に強味として活かし始めている人をすでに多く見かけるようになりましたね。
そんな風にありのままの自分を受け入れることが、自分軸を立てることにつながるんだと思います。
そしてそれがある程度できると、人のことも許せるようになって、水瓶座が象徴する博愛精神にもつながっていくんじゃないかなぁって思います。
それから、風のエレメントの象徴として「情報」というのがありますけども、今もすでに情報に溢れていますよね。
昔は世の中のことを広く知る方法は、テレビや新聞や、あとは週刊誌ですか。
今はそこにネットが入って、インターネットで様々な情報が受け取れます。
最近ではYou Tubeがメディアとしての役割を大きく果たすようになってきていますね。
自分が知りたい情報、共感できる情報などを簡単に手に入れられるようになっています。
自分と同じように考えている人がいるんだなと確認出来たりするのは、心の支えになってとてもいいとは思うのですが、情報を選べる利点がある反面、受け取る情報が偏って、それがすべてのように思い込んでしまう方向に行きかねないということ、
それから、自分と同じ考えの人が他にもたくさんいることの安心感から、違う考えの人を安直に否定しがちになること、
人はそれぞれですから、考え方の違いがあるのは当然なんですけど、そこに対立が生まれる状況がつくられやすいというのがあると思います。
インターネットで世界が広くなったはずなのに、実はすごい狭い世界の中にいて、すごい狭いものの考え方をしていた、なんてことになりませんように。
でも、世界は今、あらゆる情報に溢れたカオスな状態でもあるから、自分にとって居心地のよい世界を見つけてそこに籠るのもひとつの選択かもしれないですけどね。
それから風のエレメントが象徴する二元性には、正義と悪、善と悪といったこともありますね。
どちらが正しいか、どれが正しいか、答えを出すのは難しいです。ものごとの捉え方というのは、テストの答えのように、予め正しい答えが用意されているのと違って、簡単に正しい、間違えているという判断はできないですよね。
考え方というのは人それぞれですから、それぞれの言い分があるわけですよね。
風のエレメントは意識の世界を象徴しますから、これからはどのような考え方に元づくかというのは大きなテーマとなってきます。
それぞれを尊重しあえればよいのですが、社会の中ではなかなかそうもいかないことも多いと思います。
そういった中で、どの考え方、解釈の仕方が正しいとか間違えているとか、そうした論争のようなものが生まれやすくなると思います。
世のため、人のため、周囲のためにといった意識は尊いものではありますけれども、それがあまりに強いと、押しつけになりかねませんよね。
そうした意識は、ときに同調圧力を生み出します。
こうしたことは、これからの私たちにとって、考えていかなければならないテーマのひとつになると思います。
ちょっととりとめのない話になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
まだまだお話したいことはありますが、それはまた次回へつなげたいと思います。
貴重なお時間を割いて、ご視聴をいただきありがとうございました。
それじゃあ、またね~。