明日、6月21日は夏至です。
冬至は一年中で太陽の出ている時間が短く、夏至は太陽の出ている時間が最も長い日ということでよく知られていますね。
夏至は、二十四節気のうちの四大節気のひとつ。(四大節気 - 春分・秋分・夏至・冬至)
冬至を一年の始点とすると、ちょうど半年が過ぎた節目に当たる日が夏至です。
占星術では、太陽が双子座から蟹座に移る日が夏至になります。
冬至は太陽が射手座から山羊座へ移る日となり、ホロスコープで冬至と夏至は太陽が180°の真向かいポイントを示します。
冬至は陰の気が極まったとき、夏至は陽の気が極まったときとも言えます。
それを月に置き換えると、冬至は新月、夏至は満月となります。
新月はリセット。新たな段階の階の始まりです。
このたびの夏至へのスタート、昨年12月22日冬至のチャートを出してみましょう。
牡牛座の天王星と蠍座の月がオポジション(180°)の関係を作っています。
月はアカシックレコードと関連します。このときの月は蠍座にありますので、地球の深いレベルでの記憶と関連します。
牡牛座の天王星は現実界が革新されることを象徴します。
月と天王星がバランスを取るように干渉しあっているかたちです。
深い深い記憶からの情報を受け取って、現実界が変わっていく。
現実界の変化の影響を受けて深いレベルでの意識革命が起きる。
そのように読める配置です。
この月と天王星とのちょうど中間地点に水瓶座の金星があり、月と天王星と金星でTスクエアという関係を作り出しています。
水瓶座は革新的な世界観を象徴し、金星は愛と調和を象徴します。
牡牛座の天王星(現実界の革新)と蠍座の月(深いレベルの記憶)に、水瓶座の金星(革新的な知性による調和)が強い刺激を与えているといった配置が出来ていることになります。
そして山羊座では土星が冥王星に重なろうとしています。
山羊座は社会の構造を象徴し、土星は歴史、冥王星は破壊と再生を象徴しますので、社会的な歴史が大きく生まれ変わろうとしていることが読み取れます。
そしてその5日後の12月26日は山羊座の新月で、金環日食でした。(日食は必ず新月に起き、月食は満月に起きます。日食月食は通常の新月満月よりも影響力が強いとされています。)
新月時、太陽と月は木星と見事なまでのコンジャクション(0°)を形成しています。
太陽と月と木星が直列になったと言えばわかりやすいでしょうか。
木星は発展拡大を象徴し、ラッキーな惑星としてよく知られていますが、山羊座を運行する年は時代に刺激を与えるような大きな出来事が起こる年になることが多いです。
山羊座を守護する土星は収縮のエネルギーを持っていて、木星は真逆の膨張のエネルギーを持つため、破壊的なことに発展しやすいのだろうと私は解釈しています。
この山羊座の木星と新月が重なりました。
新月は始まりの象徴です。
これから社会構造が変わるような出来事が起こり、リセットされていくことを暗示していると読めます。
そしてこの3天体の直列は牡牛座の天王星とトライン(120°)を形成しています。
この重要なポイントに、現実を革新する牡牛座天王星のエネルギーがどっと流れ込む配置になっています。
なんとまあ華麗なる配置でしょうか。
このように分析してみると、冬至の頃の星の配置が今を大きく象徴しているのがよくわかりますね。
さてそして、
6月21日の夏至・蟹座新月です。
冬至を新月となぞらえて迎えた満月にあたる夏至が新月とは!
まさに太陽と月がひとつとなり、陰陽の統合ではないですか。意味深ですね~。
冬至のチャートでの暗示が現象となって現れ、かつてない日々を経験をしてきた私たちは、ここで大きな節目を迎えたことになります。
冬至の暗示の結果を受け止めて、これから次の冬至に向けて夏至のテーマを消化していくと思っていただければよいかと思います。
6月21日朝6時45分太陽が蟹座に入って夏至となり、その9時間後が新月時で15時42分に太陽と月が0°となります。
蟹座はルーツと関連しています。
蟹座0°での新月ですから、ルーツ、そして原点と言ってよいでしょう。
魂の原点に立ち返る。そんな風に読むことができます。
新月を示すコンジャクションした太陽と月は、逆行中の水瓶座土星とクインカンクス(150°)の関係を形成しています。
水瓶座という新しい世界を覗き見た土星は逆行して、その覗き見た新しい世界を振り返っています。
そこでもう一度自分の原点に立ち返り、これからの在り方を想像することを促しているように思えます。
奇しくも冬至で冥王星とコンジャクションしていた土星に代わって、夏至では木星が冥王星とコンジャクションしています。
木星と冥王星は4月5日に一度コンジャクションをしており、今回はどちらの惑星も逆行でのコンジャクションです。
「自分はどのような世界に向かいたかったのだろう」
そんなことをもう一度問い直してみる。
そのようなメッセージがあるように思えます。
そして水星も蟹座で逆行中。水星は5月29日より蟹座を運行し、8月5日まで蟹座にいます。短いときは1か月にも満たない期間しかいないこともあるのに、今年の水星は2か月以上蟹座にいるという。
更に、次回の新月も蟹座です。(7月21日)
蟹座で二度新月が起きるのです。
社会を象徴する山羊座に強いエネルギーがかかる今年2020年。山羊座の向かい側の蟹座はその足元を見つめるきっかけを持っています。
その蟹座にエネルギーが集まり、その期間が長いというのも、天の計らいなのでしょうか。
神秘を感じざるを得ませんね。
蟹座は地水火風で表される4つのエレメントのうちの水のサイン(星座)です。
蟹座は例えるなら「海」
波は寄せては返すを繰り返しながら、いつの間にか潮は満ち、また引き。
前に進む駆動力の強さを持ちながらも、それは真っ直ぐ前に進むわけではありません。
寄せては返すを繰り返しながら進んでいく。
寄せる波の下には引くエネルギーがあり、引く波の上には寄せるエネルギーがある。
ずんずん前に進めなくてもいいじゃないか。
遠く大海原に目を向ければ、命の源が広がっている。
魂の故郷は、消えることなくそこにある。
その安心感を思い出しましょう。
新しい時代を生きるために、変わらなければいけないことはたくさんあるかもしれません。
けど、変わらなければ、前に進まなくては、と、焦ることはありません。
魂の故郷、心の故郷を思い出し、これから歩むべき道を想像(創造)してください。
新しい時代を生きるために変わること。
それは、自分の原点に戻ることから始まるのだと思います。
昨年のものですが、ちょうど夏至の頃に行ったハワイの海辺のごく短い動画です。ご覧ください。